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哀しみを五七の池に投げ入れて広がる波紋一人眺める

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だいだい

上海の公園にいて年をとる太極拳の波に揺られて

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パパ猫

幾つもの不幸の波の重なりて大波生まる悲しい事故の

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澄水

青田吹く風に吹かれて眺むるは瑞穂の国の稲のさざ波

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海紀亜

眠れない いつかのために 波と風 小鳥の声を 切り取っておく

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澄水

念仏に必要なのは‹信›のみで壇波羅蜜の行なり布施は(第十八条)

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鈴様

還る波見送る君の横顔に夕日差し浮くさよならの影

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恋子

陽の跳ねる目には眩しき波がしら五月の海の春を押しのけ

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パパ猫

沖のほう海風波を産みおいて浜に吹き去り波は母を追う

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パパ猫

春雲の下には青き富士の山海渡り来て足に白波

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