恋子

十五夜の月ぞわびしきならぬ恋闇をさらけ出す浮世の咎

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織田  市

夜されば月のひかりの浮かぶらむなべて忘るる水の香りす

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ちょこのん

香水を「女の匂い」と言ったけど浮気されてるわけじゃないのよ

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花農家

恋こがれ人肌燗で湯豆腐を独りでやればまるで浮世絵

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恋子

浮浪雲風来坊乗せどちらへ女心だ切符は要らない

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パパ猫

歌詠みが描く景色を想像で思い浮かべる豊かな時間

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恋子

ありていに言えば憚る浮世事大人だろうと言葉を遊ぶ

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いとう秋

今はもう 訪なう者とて無き塚に 小町の二文字 ほのかに浮かび

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恋子

恋心詠めば浮気の癖の出て言い訳足せば俳句が短歌

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恋子

ままごとの浮世の悲し人間ごっこ死んだマネして生きざま晒し

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