死にたいが四六時中に浮かぶ君誰より真死生きてる事に

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恋子

雨傘に時を急いで打つ滴浮かれポンチに春終い告げ

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恋子

姥桜盆に浮かべて酒を酌む女将の帯は棘隠す薔薇

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ラピュタ

ニワトコの赤い実が打つ夏の鐘浮き輪をのせて南をめざす

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恋子

浮気だと責めて騒がれ揶揄されてあれは本気の女の不倫

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澄水

日が沈むオレンジ色の残照に浮かぶ山並み夕日を見てる

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澄水

デラシネの水に漂う浮草に我を重ねて暫し佇む

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恋子

田起こしにやぶれ案山子のかたぶきて浮世見るよに斜めに眺め

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恋子

葉桜をなだめなぐさめ山笑う恋は浮世の読点句読点

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カンナ

見たことがないほどの碧い海そこでいつか浮かんでみたい

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