行雲流水 破調編 消える
行雲流水 破調編
パパ猫 チロチロと灯る火せめて心には消えることなき線香花火
行雲流水 破調編 人は詠む 誰に観られる 事もなく 儚く消える 泡沫短歌 80
澄水 水溜り雨粒落ちる次々と広がり消える輪紋の刹那
平見翠玉 消えるとはその人を忘れ去ること忘れなければ消えることなし
ふゆねこ 砂浜に二人でしるす足跡も夕立降れば儚く消える。
あさ 疎開っ子 土手の夕焼け消えるまで妹の手を握りてありき
流 水 限りある 時の流れに 闇は問う 先に消えるは 人か地球か
Tokari リラックスまどろむわたしベランダで陽だまり泳ぐきみ消えるまで
平見翠玉 