澄水

湯上がりにボトルの水を飲みながらバカラック聴く夏の午後かな

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花農家

農作業 終えて湯船で泥流す からだもこころも 綺麗になあれ

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風の

最後だと知らぬ最後が過ぎてゆく朝の汁注ぐ湯気の向こうや

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恋子

暖簾にも初夏を飾って塩を盛りおでんの湯気や女将の上気

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恋子

菖蒲湯に薔薇一輪を添えて君湯船に二人恋もあふれて

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パパ猫

湯上がりに伸びた足爪切っている過去の私を葬るように

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恋子

今日終う湯割り一杯冷ややっこ昨日の続きと猫もあきれて

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みゆきち

丁寧に濡らさぬように種を蒔く 箱入りならぬ湯あがり娘

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恋子

味噌汁は椀と袋とお湯で出来飯はチンして茶はペットボトル

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落ちついてマダム

給湯室掃除の我に冷たい視線今できること淡々と

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