こたろう

新緑を濡らす水滴点々とその一滴に別世界あり

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澄水

二日酔い高校行った我なれどもう一滴も飲めなくなった

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平見翠玉

点滴の身体拭く我見つめる言葉なくも目はものを言う

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恋子

まだ恋を生きた証と窓伝う滴のように老いも刹那と

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平見翠玉

雨の雫が川になりやがては大河の一滴となり海になる

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パパ猫

滴落つ虚ろなリズム狂おしく二度とは止まぬ永遠の雨

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恋子

雨傘に時を急いで打つ滴浮かれポンチに春終い告げ

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パパ猫

自らの重みに耐えかね落つるのは雨か滴かそれとも私

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佐藤豊

羽ばたいた息子の手紙読みながら頬を伝わる水滴一つ

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澄水

雨粒の一つ一つが水滴で光の雫降注ぐかな

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