鞘森天十里

点滴に囚われじっとする指の爪見て知った 私、父似だ。

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あぼっけ

君が夢語りし瞳に見ゆ明日は葡萄の滴深く輝き

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恋子

窓を打ち軒を滴る春の雨枕辺濡らし恋路ほどかれ

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恋子

ポタポタと刻む点滴誘い水病の余興遠き日の恋

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パパ猫

窓ガラス滴落ちるは面白き合体しながらジグザグにゆく

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中原鼠栞

睫毛に付く水滴、それを息だと笑うそんな春の始まりは

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澄水

雫する滴り落ちる時計たち目覚めてみれば雨の朝かな

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上原美樹。

ひとしずく 真珠の玉の 形して 釈迦の指より 滴りて蓮

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熱海に行きたい

憐れみをそっと一滴混ぜた目がばれないとでも思っていたの?

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だいだい

一滴も血はつながっていないから手を離したらたちまち他人

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