平見翠玉

亡き友を旧姓で呼ぶ友達と逃げ水かあるいは陽炎か

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めるへん

「おきちゃん」と呼ばれし母は「きく」と言う炎天の下田の草取りす

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恋子

炎天に駆けてさわやか凌霄の散るも鮮やかままよポトリと

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パパ猫

陽炎にゆらめく街の姿こそ本当かもと切なくなった

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パパ猫

炎天下六十分を歩き抜くガリガリ君の力を借りて

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満月しじま

その方はいつも心に燃え盛る炎を抱いて生きていました

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梅鶏

漏れちゃう、と子は炎天の渋滞を途端に時限爆弾にする

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個感

こんなにも眩しい週末ひさしぶり 薄着が炎え尽きません様に

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パパ猫

ひまわりは黄色のままで燃えている夏の情熱ゆらめく炎

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みゆきち

ゆらゆらと歪む心を見顕し 永田の町に五月の陽炎

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