澄水

水で割る芋焼酎に一切れの胡瓜浮かべて夏となりたる

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澄水

唐辛子饂飩に掛ける焼き鳥に赤い命を頂く気する

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平見翠玉

焼いたパン載せた皿には欠片ありてご苦労さまとゴミ置き場に出す

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パパ猫

だいだいの折紙に墨で線を引き鴉の急ぐ夕焼けの空

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パパ猫

そびえ立つ再建の天守幕末の焼け落ちるさま瞼の裏に

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さくら大根

サイレンに負けてたまるかカーカーカーここにいるよと夕焼け小焼け

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パパ猫

体調の戻りし君の好物のお肉を焼こうねちょっと高めの

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うしめ

有休の田を耕すを趣味と言う日焼けの奴の皺に泥跳ぬ

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澄水

釈尊の弟子であるなら墓要らぬ直葬望む骨まで焼いて

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揚花夕夏里

少し焦げた生姜焼きもご愛嬌完璧な事人などいないのだから

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