澄水

音楽家憧れていたギター買い爪弾いていた少年の頃

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澄水

爪隠し猫は可愛く甘えてる鷹は鋭く狙っているよ

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澄水

爪先で立ってる君の髪の毛を風が揺らして春が近づく

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澄水

生きているやっぱり爪は伸びてくる今度切るのは何時になるのか

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澄水

爪切った二十の指の感触はすっきりとして一人楽しむ

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ゆりみや

いろづいた爪いつまでも柔らかい気がして棘を恐れ固まる

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海より大きい

丁寧に塗った爪だけ愛らしい 願う夢より心地よいエメラルド

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みどり

屈むのがやっとの思いの老父の巻き爪を切るやるせなさよ

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みさまべあ

ソックスの踵爪先広げ干す名も無き家事のいかに多きや

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バ先の傘

春は刺す鼻孔へ脳へ爪を立て 空の身体に吹き鳴りカラリ

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