独り

木の実

独り寝は月に赦され自慰をする思い出せども姿などなく

0
風の

薄明かり音もまだ寝る午前4時碧い空気を独り占めして

0
片思い者

叶わぬや 恋する僕の 独り言 好きとも言えず 

1
めるへん

独り身は気楽なものと強がるも君を恋しい夜も時には

0
澄水

独り酒ほろりほろりと酔いゆけば昔のことぞ思い出される

0
パパ猫

持ち主も気づかぬうちにちぎれたか道に落ちたるリボンが独り

0
中原鼠栞

来る者拒まず去る者追わず最期は独りで生きゆくのだろう

1
みゆきち

子供らの声を見送り昇る月 独りぼっちのボール見守る

0
神崎七瀬

目を覚ます独り車内ふと気づき握ってみるとひんやりとした手

1
パパ猫

体内に誰にも知られぬ海がある渋谷で独り潮騒を聞く

6