みゆきち

髪を切り襟立て歩く帰り道 陽だまりの中猫の集会

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過野 年三

手を離れさらばと告げし野の猫や 健やかならん春の窓辺に

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過野年三

手を離れさらばと告げる野の猫や 健やかならん春の窓辺に

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恋子

不器用に恋の礫投げてみりゃ春猫笑うあのだみ声で

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澄水

猫の日の二時二十二分愛猫のソックス悼む追悼をする

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みゆきち

逃げることたたかうことは生きること逃げられぬとき猫噛むねずみ

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八山

世の中の真理に一番近いはず寝る猫というかたちした猫

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はるるあお

猫たちは飼い主がいる僕たちは人間らしく稼ぐしかない

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はるるあお

野良猫が食い散らかしたお隣の昨夜の飯と雨の匂いよ

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中原鼠栞

枯山水 猫転がれば唯の砂利 陽で温くなる漆喰の壁

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