生きる。

恋子

蝉の声聞こえぬ朝にすきま風朝まだ鳴く虫の秋の風

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恋子
恋子

世捨て人恋を拾ってよみがえり浮世の川に溺れ楽しむ

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恋子
恋子

うす笑ううわべの恋の妻の役あご足付きの亭主その一

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恋子
恋子

淫乱と恋多く生きればうしろゆびただうらやまし嫉みの声が

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恋子
恋子

むづがる子抱くより背なの断崖にこれより先のせめての夢見

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恋子
恋子

しゃもじには必勝の文字と隠れ文晶子の歌の在ればと思う

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恋子
恋子

肩ならべ恋を間にまぁいいか生きる勇気の手荷物ひとつ

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恋子
恋子

ツバメ来て鶯鳴いて季祭りの賑わいみせて夢も羽ばたき

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恋子
恋子

どぶ板のドロドロ語る歯抜け婆がま口開けりゃをなご哲学

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恋子
恋子

雀の子無邪気に遊ぶ春の土歩めば飛べと母という親

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恋子
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