秋鵠空(さとあき)

麹町の石垣遠き外の午後の疾き雨音(オト)聞かし命益し 雨後

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塩本抄

ひとひらの詩を携えて雪は降るすこし遅れてきみの町にも

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成瀬悠

陽が暮れて影絵となりし町並みに喜怒哀楽の営みの灯灯

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木村槿

この町で深夜を飼おう ねえ深夜、わたしのとこにずっといないで

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恋野つづる

君が住む町の名前は紫町 僕にはここがみずいろに見える

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