ぶ〜ちゃん 白
ぶ〜ちゃん
美富うをみ 告白をされても気づかないヤツと今日も鴨川べりに座った
柔らかい時計 夕焼けは叶わぬことを知っている白い山茶花染められぬこと
成瀬悠 目の奥に火種が溜まり青白い炎になる前に飴舐めよ
ヒプノ寿司マイク 目白へと向かう車内で思い出す乙女ロードの執事の角度
たろりずむ 政治家の二乗をお湯にくぐらせて白紙に戻すマリオのくだり
山田杜魚 「腹減った、飯でもどうだい?」白やぎの黒やぎ宛の最初の手紙
塩本抄 「あたしたち、あんなに死にたかったのにね」友白髪叶う特養ホーム
水科あき ゆびがまだ動いて生に縋るから沈めずにいる白き浴槽
かなた小秋 