
知


口ずさむ恋歌ひとつ北の旅あなた欲しがる知らぬ土地です

同郷の 友の知らせる 絵画展 闘病ながら 描きし一枚

クラッシックカー国道通り鳶は素知らぬ顔で大空舞う

告知され死を見つめて病床の陽子の今に秋は微笑み

ゆく夏の恋に冷や汗置き土産認知か籍か秋ぞ悲しく

アスファルト 草を育てず 熱を溜め 知る人もない 果てぬやまいを

君に問う 群れ 持たず 名前ももたぬ 我が身ゆえ 気持ちに 押され ただ 為すべきと 我は知る むれもたぬ 名前ももたぬ この身には ひとつもできぬ 知らぬ 存ぜぬ

たくさんの学びはなおしてあげるより離れた方がいいことも知り
