まちこ 知
まちこ
熱海に行きたい 吐き出す為の言葉さえ知らなくて未分化の今転がっていく
狭山茶 戦場で 涙に暮れる 命があって 何も知らない 命があって
雨露 忘却が幸福なのだと知ってても 失いたくない愛しきあの日々
クルクルバニー 貧富の差 誰も解消 できぬこと 人類ごとき 英知では無理
クルクルバニー 人知れず 死んでいったよ あの人は 猫と同じ 死にざま見せず
クルクルバニー 嫌われる 星に生まれた ことを知り 媚びを売らない 貧乏貴族
はるまま 歩きながら触れた手を握り返さぬことで知る思春期
熱海に行きたい 平日の通勤電車に乗る僕ら柿の葉寿司の憂鬱を知る
クルクルバニー 