恋子

水を打つ知らない子供は水を差す時は言葉は地球をめぐる

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恋子

夏の恋背負い投げして秋一本男を知ったら女が見えた

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恋子

駄々っ子に気が済んだかな老いの知恵幼き子らの夏のいら立ち

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パパ猫

目覚めれば夢の記憶をたぐる朝 後味苦いと知っているのに

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恋子

甘えては母を困らす反抗期老いて未熟の恥じらい知る

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恋子

秋を知る指折り数え七草の粥にはせずも心の糧に

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海紀亜

願ってもむなしいものだと知ったから 恋をせずともわたしはうたう

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行雲流水 破調編

夢の中 見知らぬ街の 人混みで 困った顔した 俺がたゆたう 81

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パパ猫

ピーマンは素知らぬ顔でその内に濃密な虚無抱えて生きる

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恋子

知らぬ間に白百合咲いて散歩道季節うつろう花は魔術師

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