しろ

水切りの小石のように跳ねていく日陰をつないで帽子なき午後

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恋子

ごめんねとつぶやく恋はあどけなく幼き春はしょげて石蹴る

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澄水

「沈黙は金」と言うなら黙っとれ賽の河原の石ころになれ

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めるへん

石段をイチニイサンと幼子はまちがえたなら初めからやる

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ぽり

あの人と話すといつも肩見てる目が合ったら石になるから

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みゆきち

原石を矯めつ眇めつ磨きつつ まことの言葉探しゆく旅

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みゆきち

原石の粗削りたる峻烈の カンナ仕事の匠の萌芽

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恋子

置き石の恋にたとえて龍安寺縁の恵みの欠けて知る満

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バッティング

沈黙は布石だったと逆転サヨナラ

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光る君

ここに来て 手招きされて膝枕 かすかに匂う石鹼の香り

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