しろとも

大丈夫今日の仮面は石鹸で落とせるようになっているから

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今紺しだ

「バカ」としか言えず歩いた 石灰で白線を引く君の隣を

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千吉

暑い寒い悲しいすらも知っている河原の石を蹴飛ばす俺だ

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千吉

何億年生きたか分からんこの石を川に放れば少し気が晴れ

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たいた

少年はひとりで帰る投石は水面に映る空を歪ませ

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CHONO

石段の途中で現れた猫に「その膝を貸せ」とたかられている

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三歩

月綺麗ふいと夫に言っちゃって漱石的な意味じゃないから

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音羽凜

通学路ひとつの石に名を付けて蹴って帰った稲そよぐ道

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田畑直

あれはいま生きる力を溜めているセンターラインに陣取った石

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