葉山きらり 祖母
葉山きらり
サルトビ 台風の 淡路に向かう 我が娘 満面の笑み 待ち侘びる祖母
恋子 祖母のこと胡瓜を食めば思い出すポキリと手折り塩まぶしホレッ
恋子 浅漬けに祖母のむすんだ塩結び夏のグルメの原点回帰
あさ 竹林に囲まれた祖母の実家にて敗戦を聞く 泣く母がいた
あさ 祖母の作った南瓜のカレーはあまくって量がおうくて珍しかった
恋子 日盛りに胡瓜断ち割り塩まぶし祖母のおやつははちきん皿鉢
小野小乃々 「危ない」と縫い針までもうばわれて祖母は鳴らないレコードになる
芒野予麗 亡き祖父の面影知らず祖母さへもわれ出づるまへすでに逝きかば
kikuo 