秀歌佳作

梅鶏

この雪はここで生まれてここで死ぬバス停で遅延するバスを待つ

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梅鶏

まだ力加減を知らぬ子のように雪の重なりゆく祖母の町

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梅鶏

猫の手じゃなくてもいいかままごとの包丁を手に調理する子は

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梅鶏

子の描いた複雑すぎる家族画で唯一解る妻の偉大さ

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梅鶏

母の手で切られた髪が新聞の上で乾いた雨音になる

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