新雪を汚すかのようあなたの手 私に触れて液体になる

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朝和

夢をみる夜空に消えぬ三日月と睡魔に食べられなくなる私

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梅鶏

「干している服を着るの」と子は朝に風船を割る私のなかの

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甘森太一

〈おしとやかマシーン〉か私 会議中なにも言わずに微笑んでいて

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瓜野櫂

うた いつも 積もりて筆を迅らせるもの 私の恋は終わっていない

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青い

仮に地獄が宗教の数だけ実在したとし、どこへ私は

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青い

さざんかの 群れが私に 囁いた 「椿は嫌い、きれいなまま死ぬ」

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ナカムラロボ

かろやかに鋏を入れる美容師は私のなかの歌を知らない

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sail

君だけが平気な顔して笑ってる私と同じ呪いにかかれ

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ハナマチ

青色の絵の具を少し入れ過ぎて私の夏がまだ終わらない

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