恋子

熱い茶に朝のゆとりの秋めいて阿吽の呼吸か雨や遠雷

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恋子

夏祭りうわべの恋の賑やかに秋の祭りの三味がたしなめ

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恋子

今の世の侘びは謝罪で寂は錆び風立つ秋の風情悲しむ

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さくら大根

心地よい風に吹かれて舞い落ちる木の葉一命(いちまい)秋の足音

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恋子

そよぐ葉にここにも秋か風を読む目には未だも耳をそばだて

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恋子

秋を知る指折り数え七草の粥にはせずも心の糧に

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恋子

ちゃっかりと大きな秋のふところに小さくなった夏が逃げ込んだ

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恋子

さりげなく秋めく香りシャネルなど遊んでみました恋のアンドゥトワ

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恋子

夜は秋虫は草葉に恋探しだるき風吹く膝抱くだるさ

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恋子

秋めけばそこはかとなくわびしさの遊ぶゆびさきしなびた乳房

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