ラピユタ

露天にて見えざる木よりどんぐりが屋根に落ちつつ秋を告げけり

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恋子

去年の秋埋めた恋の亡き骸の浜辺の春の美しすぎて

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光る君

ひたすらに君への想い募らせど その身は遠く 秋の夕暮れ

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澄水

秋彼岸思い出してる春彼岸暑さ寒さもあらず穏やか

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澄水

こんがりと秋刀魚苦いか塩っぱいか頭と尻尾骨に供養す

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よしかず

乾き道きしみ行き来す童の車音癒え難き身の秋も更けつる

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澄水

秋風に鳶が舞えり悠悠と空の青さを我がものにして

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信州そば

秋晴に稲刈忙し母の手は蝗掴めば袋に入れて

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澄水

曇りゆく秋空眺む夕暮に百舌鳥を見つけるアンテナの上

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虹泉

冬霧が山の間に間に巡りゆく迷子の秋を優しく導く

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