2021年12月の題詠です。

長く生き今を生きいて草を引く百万の種子と吾の晩年

何処にいても愛と平和を願い種を蒔いて花を咲かそう

野菜屑埋めし土にさんさんと秋の陽降りて種等芽をふく

空港に楓の種は着水しもう飛べなくてそれでいいのだ

ひと鉢もけなげに咲いて種残す歌も残して夢に朝顔

一つずつ 花壇に種を 蒔きました 百色の花 浜辺の香り

夏咲きの秋には散ると恋の花種も残さずただ枯れるとか

人類が 飛び道具など 発明し 種族を守る 殺戮始まる

心に火種燃やして忘れなければ悲しみは癒えるだろうか
