睦月雪花 積
睦月雪花
バ先の傘 二月が二十八までなのも差分を5億年ボタンに積み立ててるせい
瓜野櫂 うた いつも 積もりて筆を迅らせるもの 私の恋は終わっていない
袴田朱夏 消ゆる胸に高く積もる雪消ゆる雪消ゆるも点くか田に眠る雪
八木辰 ニコニコとしなびた心に鬼を積みトーテムポール調避雷針
土井みほ 終わりまで読まずに積まれた小説に生きつづけているきみもわたしも
ぶらりん 文明の停止した夜に降り積もる暗灰色の砂・砂・砂・砂
sail ランブロを積んでも最前通っても君は私のことを知らない
丁香花 古 スーパーのかご堆く積まれてはこんなものでもこわいと思う
今紺しだ 