もえ

「涙枯れ追えど離れぬ我がこころ切って捨てよか大空にこそ」

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もえ

「ぼんやりと灯りし窓辺月光り冴えて語りし彼方の空よ」

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もえ

「さあ お行き北の国より便り来てこころ置かずに去り行く空よ」

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千吉

寒空に独り煙草を吸う女椿お前が憐れんでやれ

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夜々代

すぐ龍が帰ってくる部屋青空がいちばん見やすい場所にしなくちゃ

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千吉

鉛色空を襲いて雪の群れ真白い首都が降参している

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恋野つづる

鳴き方を教えた鳥に飛び方を教わる祖母がゆく空彼方

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あらいぐま

もう声も思いだせない如月の空にはしずかな白鯨ばかり

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羹鱠

寒空の 風うつ雲の きよければ 妹抱きたり 朝のお布団

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羹鱠

空も葉も 色かはれども 金色の 花ノ衣に 時なかりたり

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