まちこ

君が待つはつふゆの窓を開けに行く孤独への近道だと知らずに

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まちこ

透明なものに味などあるのか真夜中にひとり窓を舐めてる

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狭山茶

サッシ窓 ひとつひとつと 散る雫 落つる速さは 二人のようで

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Mラビット

会議中 窓から海風 書類舞う 遠い南のあなたを想う

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Mラビット

窓越しに二人で見下ろす観覧車  外れた道もかき消す燦々

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里野

ついてくる雲ひとつない空の青 車窓沿い流るる新芽の木

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もとき

雨のなか車窓の流星こだましてどこへゆくのかその爆心地

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凪海

教室の午後の窓から眠い目に新緑のかぜ初夏のにおいの

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クルクルバニー

天の窓 開いてみれば 燦燦と 聖霊下る 天国のよう

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旅半夢路

窓越しにさんさんと泣く春雨は亡き歌人からの音の手紙かな

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