サルトビ 立
サルトビ
鬱金色のカジカ 巣箱組む 優しき人のその手から 巣立つ我が子よ 大空を行け
鬱金色のカジカ 勝ったよと汗を滾らせ言う君は 猛者の出で立ち9月のライオン
Hama 久しぶりに フルート組み立て 吹いてみる 一人静かに ユモレスクでも
平見翠玉 夕立の後の夜空は澄み渡り白く輝く月が昇るよ
恋子 夕間暮れまだかと子らの腹の虫湯気立つ鍋に背伸びする鼻
ちょこのん ココナッツ飲み込む 冬が来る前の常夏の国に片手で立って
恋子 ひと粒を五粒の粥に仕立て上げ老いの朝餉の食い道楽
あさ 富士見ゆる高台に住み幾度の四季送りけむ背な立たせおり
サルトビ 