ろくろう

風に揺れまた立ちなほる噴水の先端はみな球体なりし

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みゆきち

白菜の薹立ち始まる 啓蟄に春蒔きの種 種芋の溝

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立華愛

梅香り 岳より訪ねる 春を待つ 冬の旅立ち 惜しむべからず

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みゆきち

髪を切り襟立て歩く帰り道 陽だまりの中猫の集会

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みゆきち

思い立ち 庭のよもぎの新芽摘む 在りし日偲ぶ手向けの草もち

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パパ猫

翌朝の心の軽さに立ちすくむ 君を喪う恐怖の終わり

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小暮かにかま

最後にと駅まで君を見送って涙もかき込む立ち食いのそば

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梅鶏

外套の内でほのかに香り立つ春を知らないままの梅ガム

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はるるあお

短歌読み免疫付けて立ち向かうまた明日からの生きるための汗

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澄水

花盛り梅の大木立っている香り振り撒く早春の里

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