立

カササギ

風立ちぬ窓一枚の隔りは令和五年のサナトリウムに

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カササギ
御影

恐怖から 両目を覆う優しい手 口付けようか 牙を立てるか

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御影
恋子

虫が鳴く目立ちがりやの蟲が哭く腹の虫泣く無視されぬよう

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恋子
恋子

今日もまた雨月となりて十六夜の黒髪梳いて恋の傘立て

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恋子
パパ猫

旅立ったあなたがくれた置き手紙 真実なのか優しい嘘か

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パパ猫
サルトビ

妻と来て 義理の息子に 祈るらむ 誓願の君 立ち上がれよと

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サルトビ
サルトビ

古の 聴き耳を立て 道探る 五十前にて 偉業残せし

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サルトビ
平見翠玉

部屋へ来た迷い蛾逃がしてあげたお前は何処へ飛び立ったのか

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平見翠玉
サルトビ

我が妻の 厳しき指摘 腹を立て 叫ぶ事の 清々しさよ

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サルトビ
平見翠玉

立ち止まって考え一息つく明日もまた日が昇ると呟く

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平見翠玉
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