恋子

ひと粒を五粒の粥に仕立て上げ老いの朝餉の食い道楽

0
花農家

大粒の雨に打たれて百日紅 地面を飾ってそれまた美し

0
澄水

水溜り雨粒落ちる次々と広がり消える輪紋の刹那

0
さくら大根

稲穂波雀さざめきかくれんぼ豊かに実れ命一粒

0
パパ猫

晴れ渡り夏を極める青空に溶けてもいるか涙ひと粒

0
満月しじま

捨てきれぬ火の想い出をたどりつつドライあんずの一粒を食む

0
個感

女子なんて見た目ほど甘くない 汗の粒 ほら 塩ぱいだけ

0
うしめ

夏色の葉っぱの裏にくっ付いて米粒ほどのマイマイが寝る

0
パパ猫

あの夜に君が流したひと粒の涙の重さを父は忘れぬ

0
澄水

ヤハウエは全ては神と仰っしゃった米一粒もゴキブリも神

0
タイトルとURLをコピーしました