めるへん

張り紙の迷子の猫が電柱にじっと見つめる緑の瞳

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よにはにかみ

紙煙草吹き付け合う仲二人だけ月夜と共に別れけるかな

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めるへん

色あせし紺の暖簾は仕舞われて閉店の紙 街の食堂

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pk

大海に 所狭しと 紙の船  進むが先か 沈むが先か

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ゆあ

鉄格子五七の隙間手を伸ばし綴りし紙を咥え鳩立つ

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パパ猫

だいだいの折紙に墨で線を引き鴉の急ぐ夕焼けの空

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パパ猫

水色の紙のコピーの汚れのごと燕がひとつ青空を舞う

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パパ猫

水色の紙のコピーの汚れごと燕がひとつ青空を舞う

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澄水

無花果がたわわに実る夏となり紙切虫を捕まえた頃

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恋子

あんただれ野の花に訊くお名前に紙誌で知る路端Aです

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