パパ猫 綺麗
パパ猫
パパ猫 紫陽花の恥じらうような淡い色もっと咲いてねあなたは綺麗
カンナ 花を見た綺麗だったと思ったのそれとも綺麗と思いたかったの
ゆあ 綺麗事ありのままなど許されず一重の瞼にメス入る五月
つんつるてん 背後から 闇に足など滑らせて 気が付く夜空 そこそこ綺麗
明け方の黒いミルク もう誰も来るはずのない山小屋で凍え死ぬのか 星が綺麗だ
花農家 農作業 終えて湯船で泥流す からだもこころも 綺麗になあれ
海紀亜 昨日より綺麗に剥けた茹で玉子 明日が良い日になりますように
未来 本当はそんな綺麗な言葉じゃない 伝えたいこと、淡く届ける
中原鼠栞 