恋子

老いされば病は友や二つ三つ開きなおれば全てそこそこ

0
めるへん

友だちのような夫婦で歳老いてそんな望みも消えて幾年

0
恋子

さて穀雨けだるき老いの鍬を入れ笑う山にも緑のこぼれ

0
平見翠玉

誰も老人を経験していないやがて可笑しき老年期入る

0
恋子

ぶらんこにうつむく老いのひとりぼちお家はどこと風が聞いてみる

0
恋子

老春の指先ふるえ心まで魔が差したのか恋をしたため

0
澄水

結局は田舎の馬鹿な駐在にへいこらとする只の老人(上城義徳 幸子)

0
恋子

病名をつけねば金や威信さえ降りてこぬから老化のカルテ

0
恋子

遠き日が昨日を押しのけやってくる老いはお気楽そして残酷

0
恋子

春の閨侘びしがるべし老いと老い 寝息確かめ恋は苦笑し

0