悠久

背負いし子陽の海面に沈む見て小さき声で「じゅっ」とつぶやく

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bja0214

「空の色集めて煮詰めた青なの」と背筋伸ばして咲く矢車菊

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風の

子を背負い崖に掴まるその両手踏みつけてゆく常識の足

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はじめ

上弦はDで下弦はCの型背負われ覚えた幼少の月

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はじめ

「割れもせにゃ陶器やさんも儲からん。」責めることなく片す祖母の背

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The

煙る街微かに香る残り香に安堵させられ背中を向ける

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パパ猫

暮れなずむ駅のホームに遠ざかる電車を見送る背中がひとつ

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やまのめし

「後悔はもう背負わない」桜落つ 次はおニューのリュックを背負う

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恋子

まだ固き乳房を君の背に押せば熱い動悸が胸を揺さぶる

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恋子

数学を抜けて図書室司書の目を背中で遮り左を気取る

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