パパ猫

順々に演者の代わるこの世界いまは私も舞台のひとり

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ちょこのん

もうすこしはくちゅうむへともぐりたい 5時間目二次関数の舞い

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恋子

手のひらでいろはにほえど独楽が舞う片恋うれし想うがままに

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ちょこのん

磨かれた立方体で眠るより二度と覚めない水で舞いたい

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しいら

三回忌吾子の気配の漂いて テラスの花壇にアゲハ来て舞う

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上原美樹。

風に乗り 色とりどりの 唐衣 雅楽響かせ 少女ら 舞えよ

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恋子

尖がった輝きみせる秋の月幕間の闇に舞台の化粧

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恋子

おおまかな秋の栞の舞い落ちてここらに処暑と挟まれた夏

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恋子

とんがった夏の舞台はあっけなく染めた髪の毛染まったチョイ悪

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恋子

野分かな夏の仕舞を乱暴に里の野山に秋を起こして

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