梅鶏

リコーダーの内側を拭く間違った音色を全部掻き出すように

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迎ゆき

紺色のシーツを敷いてよこたわる夜空を泳ぐアザラシになる

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釈涌泉

教室のとろんとした目のこども達灰色雲の魔法にかかる

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津和亮壱

紫陽花の色とりどりに魅入る君には決して言えぬ「アントシアニン」

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銀河

朱の色の千本鳥居は八百万の神々の道 レッドカーペット

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羹鱠

眩しいね 呟く君の 笑顔にも 青葉一色 輝る木読みかな

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釈涌泉

落ちそうな灰色雲のその下に音たてて咲く桃色の蓮

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釈涌泉

種子埋める目覚める生命に会いたくて悲しい心の色づくように

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紺野水辺

星空を泳いだジンベイザメたちが今も着ている光る保護色

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秋鵠空(さとあき)

梓実の昨日の門解きし夏至ただし 景色ととのふ芒の今朝咲き

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