森山緋紗

旅をしてきたのでせうね夕焼けの色にくすんだ岩波文庫

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sail

満たされて死ぬ魂の色合いに触れた温度のあたたかいこと

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梅雨すみれ

見覚えのある面影とすれ違いゼブラゾーンに走る差し色

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鈴木ベルキ

移り行く街の景色の中にいて去年の君を探して歩く

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袴田朱夏

うすバナナ色のことばで卒乳を妻はよくよく児と話し合う

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たろりずむ

チェックにも色々あって今ぼくの首を絞めてるのがバーバリー

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ぶらりん

文明の停止した夜に降り積もる暗灰色の砂・砂・砂・砂

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御影堂 歩

一瞬を切り取り永遠の思い出に今日も景色が見せる芸術

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梅鶏

種まきを終えた子どもの右頬に証のような茶色いレ点

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北大路真彦

朝六時サンダル履きの散歩道涙が出るほど深き海色

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