澄水

ハンマーを村の鍛冶屋は振り下ろし飛び散る火花鉄床は在り(ニーチェの言葉)

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カツオレ

ぽつぽつり落ちる雫に開く花 閉じたつぼみをゆらゆら揺らし

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ちゆ

⁡強くあるべき人としてここにいるのにうっかりと雨降り花⁡

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ちゆ

書留で離婚届を送るので花びらに似たインクで書いて

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ちゆ

君のこと幸せにする言葉だけ花束にして渡したかった

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澄水

茶の花がそこはかとなく咲く白く野生の枝に百も咲くなり

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無花果の青き実は成り膨らんで記憶の中の罪に重なる

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平見翠玉

踏まれても踏まれても野の花は咲き続ける生きていくために

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カンナ

枯れてゆく紫陽花に施す手は無くて雨の代わりの涙落とすのみ

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サルトビ

悠久な 山川花に 魅せられて 二人の願いは 天まで届け

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