恋子

甘えては濡れた目許の訴える牡丹の花の今宵満ち咲き

0
うしめ

草増えて草伸びてきて花咲いて五月の土手を黙々と刈る

0
風の

世阿弥読む秘すれば花の教えあり心を秘めて詠んで生きたい

0
めるへん

目を細め見上げる友の右肩を彩るように花びら二枚

0
恋子

裏切りに燃えた恋の燃え盛りともに焼け焦げ地獄花咲く

0
主婦

バラの花塀を飛び出し咲き誇る今は皐月と私に告げる

0
パパ猫

山越えてあなたの手紙が届く頃わたしの里はスズランの花

0
カンナ

きらきらと命纏って咲く花は季節覚えて目を覚ましてく

0
めるへん

大口を叩いてしぼむ花もあり控えめ過ぎて咲けない花も

0
恋子

ベランダに小さき鯉と傘の花庶民営むささやかな初夏

0