鞘森天十里

広口のカップを置く貴方が微笑む赤味帯びる琥珀揺れ花の香

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恋子

薄茶立てひとり優雅の花見して恋茶に遠き桜餅食む

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澄水

八重桜少し重たい花弁を暫し眺める光燦燦

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澄水

花見酒互いに注ぎ酔おうとも酒が減らない訳ではないよ(花見酒の経済という言葉がある)

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恋子

濡れ桜これも風情と片肩に花びら濡れて恋の寄り道

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パパ猫

内堀の水面に雪崩れ込むように千鳥ヶ淵の花咲き誇る

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山下萌々子

二百色の白の中で卯の花を選ぶみたいに君が好きです。

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澄水

山桜山に色取り一番に枯木に花を咲かせているか

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澄水

花吹雪散り切った後青空に桜のしべのシルエットあり

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澄水

薄墨の桜はらはら水墨画淡きその色幽玄の花

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