ふにふにヤンマー

焼け跡の白黒写真に彩色を施したれば甦る花

0
ふにふにヤンマー

季節ごと旅先ごとの押し花に母は短き文を添へたり

2
屁の河童

春秋の花の時にも咲かざりしわが身古野の霜の下草

0
屁の河童

山茶花の白きもあれど赤きのみおのがありかを告ぐる薄雪

0
屁の河童

甘樫の丘の上より見渡せば明日香の里は菜の花の時

0
屁の河童

酒うまい!花婿だけが花嫁の過去を知らない披露宴では

0
深山睦美

爆音とともにあなたは影になり打ち上げ花火を不吉にくり抜く

0
羹鱠

雪もふり 小春に咲き出 山茶花の 香る暦を ときと思ふや

0
塩本抄

ただきみの安らぎを希う秋分の日に彼岸花咲き揃いたり

0
どんぐりママ

花火持つ 大輪の花 弾けおり 凪の夜空に 星も煌めく

0