梅鶏

無理矢理に花の命を繋ぐごとワイシャツに糊を効かせてしまう

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リオ

萎れどもいつか開花召しませと崩れ泣きたる防人の人

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リオ

花送り波間に祈りてふと見らば巌のような父の泣き顔

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リオ

咽び泣き手向けは遠く気仙沼花も涙も波に託して

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ひろ

古都の香を夏の名残りに忍ばせてなお妖妖し凌霄花

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塩本抄

花火まだ終わらないねと呟いたきみの真意を図りかねたい

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中田満帆

ぼくもまた充たされながら誤解する花のなまえの由来について

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Mラビット

2時間後あなたが一人で目覚める時 職場で花におはようと言う

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宮本なぐり

花はすぐ折れるんだからとそっぽ向き触れられないと諦めていた

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宮本なぐり

私だけ花畑から連れ出して花瓶に挿してずっと見つめて

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