クルクルバニー

古の 歌人はきっと 詠むけれど 霞はいつか 杉の木花粉

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クルクルバニー

雨が降る 花粉やコロナ 撒き散らす この世の穢れ 亡き者にして

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ロク

青空に 赤白ピンク 梅の花 香り華やぐ 羽根木公園

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凪海

花の名を君に教える別れても思い出させるこれは呪いね

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くない

梅の花まだ咲かなくに野の花は春を告げたりただ涙流しぬ

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小金森まき

この春も会ひたいひとに会へなくて残念さうに揺れる菜の花

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深山睦美

自殺する、自殺しないと言いながら花びらを撒く首相の会見

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笹木

親切が空回りするこの部屋で花瓶はすべて陽光を向く

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秋吉諄

なにもかも言うことなくて蓮華草 風に吹かれるままに頷く

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秋吉諄

咲いている杏の花を見てきみが桜と言えば桜になるのだ

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