めるへん

広大な草原知らず地を這うも小さな蟻にはここが宇宙だ

0
恋子

秋草に交じって野道彼岸花この先墓と蕊やる標

0
上原美樹。

アスファルト 草を育てず 熱を溜め 知る人もない 果てぬやまいを

0
とことこ

金魚草今年も咲いた魂となり赤いべべ白いべべ着て泳いで帰る

0
恋子

秋を知る指折り数え七草の粥にはせずも心の糧に

0
めるへん

暑き日々草とのいくさ果てもなく早き晩秋来るを待つのみ

0
恋子

悩む恋乙女の横顔思い草濡れた瞳の確かな不安

0
うしめ

右手にはノコギリ鎌を左手は夏草の首 がりがりと刈る

0
平見翠玉

踏まれても踏まれても強くなるそんな雑草に私はなりたい

0
恋子

廃寺の草木が護る山門の通う人あり一尺の寝草

0