うしめ

葉の先の池に落ちゆく水玉が一粒分の水位を上げる

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パパ猫

万葉の詠み人知らずは愛詠う額田も晶子もそしてあなたも

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澄水

どくだみの葉は薬なり毒は無く白く可愛いい花が咲くなり

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パパ猫

悲しみに唇噛んで耐える人に言葉探せず手のひらを背に

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平見翠玉

絶望に僅かな風穴開けるいくつかの言葉胸に刻む

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平見翠玉

点滴の身体拭く我見つめる言葉なくも目はものを言う

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つんつるてん

浮かんでは消え 浮かんでは消え 思いも言葉もぽろぽろと

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平見翠玉

水の渇れた心の砂漠に言葉の水を入れて潤い与える

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恋子

あした葉を栞と挟んで恋日記まだ来ぬ明日の蕾も見えず

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風の

通るたび目を奪われる花咲いて名前は知らぬその葉の色も

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