恋子

さぶいと言う君のふるさと何処かなと恋をたぐっては言葉を遊び

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澄水

茶の若葉柔らかくして少しづつ月もととのふ八十八夜

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澄水

アカシアの白い花房鈴成りに若葉も茂り樹の春となる

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中原鼠栞

寂しさで凍える心を温めてお金もいいけど言葉がいいの

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探してる五七の森へ入り込み新種の言葉飛び立つ蝶を

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恋子

今日の日をサラダ記念日洒落てみて君の口には葉っぱ記念日か

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恋子

禁断の言葉に酔って官能の文字を拾いつ恋の妄想

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平見翠玉

戦後と言う言葉を使う間だけ人々は幸福なのだろう

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恋子

茶葉の揺れジャスミンの香のこぼれゆく砂時計立て流れさらさら

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澄水

蛙鳴き雨が降り出し春雷が若葉を叩く水々しさよ

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