
言


平谷さん訳の分からぬ一人言昔の女気になってルートか(平谷さん)

森西くん「パアーン」と言うの鐘の音で呪文を称え歩くことある(森西さん)

ハンマーを村の鍛冶屋は振り下ろし飛び散る火花鉄床は在り(ニーチェの言葉)

人はみな別の宇宙の住人で繋ぐは言葉 か細き通信

本音しか言えない病気に罹ったの外に出れない誰とも会えない

言の葉を探す日毎の胸の奥思いもかけぬ荒寥をみる

枯死という死に方があるとか言ってあなたは笑い方を忘れた

別に今死んでもいいと言う君はつまり死ななくてもいいんだろ
